昨日、息子が卒園式を迎えました。
息子は年長の10月に引越しのため幼稚園を転園しました。
転園先はモンテッソーリ教育を取り入れている幼稚園でした。
この経験を通して
・なぜその園を選んだのか
・実際に通って感じた良かったこと
・少し気になったこと
・そして親として感じた葛藤と大切な気づき
今日はそんなことを振り返りながら書いてみたいと思います。
モンテッソーリ幼稚園を選んだ理由
引越しをすることになり、息子は年長の10月に幼稚園を転園しました。
私が選んだのはモンテッソーリ教育を園の柱として取り入れている幼稚園でした。
「モンテッソーリ教師だからモンテッソーリの園を選んだのですか?」
と聞かれることもありました。
でも実はモンテッソーリ教育そのものにこだわっていたわけではありません。
私が大事にしていたのは大人が子どもをどう見ているか。
子どもを「できない存在」として見るのか、
それとも「育とうとしている存在」として見るのか。
そして、子どもが夢中になって遊べる環境があるかということでした。
その視点で園を見ていく中で結果としてモンテッソーリ教育を取り入れている園を選ぶことになりました。
いくつかの園を見学する中で今の園を選んだ決め手は主に2つです。
1つ目は、先生方の子どもへの関わり方でした。
先生たちは大きな声で指示を出すのではなく、
一人ひとりの子どもに目線を合わせて話していました。
幼稚園や保育園では「〇〇組さーん」と大きな声で呼びかけて
子どもたちを動かす場面も多いと思います。
でもこの園では
そうした呼びかけは見られず、
子どもの話を聞きながら
「どうしたい?」と問いかけている姿が印象的でした。
その姿から子どもを尊重している姿勢が伝わってきました。
2つ目は、環境です。
子どもたちが過ごす部屋には
モンテッソーリ教具だけでなく
先生方の手作りの教材もたくさんあり、
とても充実していました。
棚には子どもが自分で選べるように
教材が整えられていて、
子どもたちはそれぞれ興味のある活動に
夢中になって取り組んでいました。
どんな子でも自分の「やってみたい」に出会える環境だと感じたのです。
実際に通って感じたモンテッソーリ教育の良さ
モンテッソーリ園の素晴らしさを一番感じたのは発表会でした。
年長にしてはレベルの高い合奏や劇だったのですが
子どもたちは誰一人「やらされている」感じがなく堂々と発表していました。
私は保育士としてこれまでたくさんの発表会を見てきました。
難しいレベルで完成させている園は他にもあります。
しかしその裏側では
子どもが自分の意思でやっているというより
「怒られるからやる」
という状況が
モチベーションになっている子が
一定数いるのが当たり前でした。
同じ発表でも
子どもたちの内面は大きく違います。
発表会での表情や振る舞いを見て
その違いがはっきりと分かりました。
モンテッソーリ教育では毎日、自分で活動を選びます。
そして
・やりきる経験
・できたという経験
をたくさん積み重ねます。
「難しいことも挑戦すればできるようになる」
という感覚を体験として知っているのだと思います。
だからこそ
高いレベルの発表でも
堂々と
自分の意思で取り組む姿
につながっていたのだと感じました。
日々の中で
自分で選び、やりきる経験を
積み重ねてきたからこそ
生まれる姿なのだと思います。
そしてそれは
発表会のような特別な場面だけではなく
息子の日々の成長の中にも感じられました。
息子自身も日々の中で
全く興味のなかったひらがなに
取り組むようになったり
何日もかけて
一つのことに集中して取り組む力が育ったりと
先生方が発達を見ながら関わってくださったおかげで
大きく成長しました。
親として感じた葛藤
先生方は高い人間力と知識、技術を持っており
日々の子どもたちへの関わりは
プロ中のプロだと感じました。
一方で、息子の発達について指摘されることもありました。
息子は手先が器用ではなく
3歳から積み上げてきた周りの子どもたちと比べると
大きな差がありました。
先生方は懸命に
サポートしてくださいましたが
発達に何か問題があるのではないか
と思うような言葉をかけられることもありました。
私自身も息子が手先が器用ではないことは自覚していました。
それが様々な面に影響することも
知識がある分よく分かっていました。
でも
日常の中で
私がリカバリーできるだけの余裕は
ありませんでした。
やったほうがいいことは分かっている。
でも
現実は難しい。
そんな状況でした。
やってあげたい。
でも、できない。
そんな葛藤を抱えていたのです。
そして私は
自分が一番分かっているからこそ
言われると苦しかったのだと思います。
本当は私自身が
一番気にしていたことだったからです。
もしその時
「お母さんも大変でしたよね。
ここから一緒にやっていきましょう。」
そんな言葉があったら
きっともっと前向きに受け止めることができたと思います。
この経験から感じた大切なこと
子どもの教育という意味では
本当に素晴らしい幼稚園でした。
幼児期の良質な教育はとても大切だと思います。
でもそれと同時に
私はもう一つ大切なことを感じました。
親はみんな頑張っている。
それぞれの状況の中で
子どものことを思いながら
必死に子育てをしています。
やった方がいいことは分かっている。
でも、できないこともある。
やってあげたいのにできない。
そんな葛藤を抱えながら
多くのお母さんが子育てをしています。
だからこそ
理想の教育だけでなく親に寄り添う姿勢も
とても大切なのだと思います。
今回の経験を通して
私は改めて思いました。
子どもの教育と
お母さんの状況への理解。
その両方のバランスを
大切にできる支援者でありたい。
子どもの力を信じながら
お母さんの気持ちにも寄り添える。
そんな存在でありたいと
息子の卒園を迎えた今、改めて思っています。
